認知症って病気は、とても切ない。
社会的に認識される前は、一体どうしていたんでしょうね。
介護に愛情は必要か?
うちの認知症パパが病院で【アルツハイマー病】と診断された当時、【認知症】は人に知られると恥ずかしい病気でした。
特にママは、嫌悪感を隠しきれませんでした。
要介護に認定されて初めて、覚悟を決めたって感じです。
当時、家族で決めたことは
パパが怒っても、無茶を言っても
『そういう病気』だと腹をくくって
愛情を注いであげよう
そう考えたのですが・・・
ここにきて
という疑問にぶち当たっています。
もちろん、認知症初期の間は、家族の暖かい眼差しが必要でしょう。
本人に自覚があって、落ち込むことも多いですからね。
手厚く世話をしたところで認知症さんには通じないし、がんばりすぎた私たちはストレスがたまる一方。
うちのパパに本当に必要なのは、家族ではなく、介護のプロではないか?
最近そんな気がしています。
いっそロボット介護の方がいい?
今の私は、疲れているだけかもしれません。
う~ん、そうに違いない(笑)。
認知症が進むたびに、パパは機嫌が悪くなり、何をやっても文句ばかり。
本人のためにしていることも、拒否される。
挙句、家族がわからない。
それならプロに徹した介護士さんの方が、パパのためにはいいのかもしれません。
いや、いっそAIか?
感情抜きに世話だけしてもらった方が、パパは幸せなのだろうか?
でも人間感情をインプットされたロボットだったら、パパの横暴さにキレるかも?
ストレスが高じて、こんなバカなことまで考えてしまいます(笑)。
介護の幻想を捨てる
世の中には私よりも、もっともっと介護をがんばっている方がたくさんいます。
えらいなぁと思う反面、がんばりすぎが心配です。
なぜなら、
もちろん、感謝されたくて世話をしているわけじゃないけど、せめて悪態はつかないでほしいでしょう?
認知症さんって、容赦ないのです。
今さらですが、私もようやく気づきました。
- 愛情を注げば、なんとかなる
- 居心地がよければ、笑顔になるかも
- ちゃんと話せば、わかってくれる
・・・なんて幻想です。
介護を続けて十余年、そんな幻想を捨てて、立ち位置を変えようと思っています。
家族介護の必須リスト
かといって、うちのパパをぞんざいに扱う、って意味じゃないですよ。
虐待するつもりもありません(笑)。
- 病状の改善
- 関係の修復
- 相互理解
これらはもう、あきらめます。
わが家の家族介護に必要なことは
- 幻想を捨てる
- わかろうとしない
- プロを頼る
- そして、演技力
別世界に住んでいる認知症さんの相手をするには、この4つが大切です。
うちのパパに対する演技力は、常々磨いてきたのですが(笑)、これからは自分たちだけで解決しようとがんばらず、施設に預けることを念頭に、家族全員の幸せを考えようと思います。
【家族介護に必要なこと】今日のまとめ
最近、Twitterをリスタートして、同じ境遇の方のつぶやきをよく目にするようになりました。
あぁ、私だけじゃないんだ。
と、改めて思いました。
それが日々のルーティンになり、それだけが目的になってしまうのです。
でも、みなさん。
それじゃ、いけませんよ。
あなたの人生は、あなたのものです。
本当は私もわかっているんだけど、それをしばしば忘れがち。
他人は、コントロールできません。
コントロールできるのは、自分自身の思考だけです。
まずは、自分の幸せをイメージしてみませんか?
今、私自身に問いかけているところです。
今日の認知症パパ語録
うちの認知症パパは、日々の生活にも、ものすごく手がかかります。
自分でできないことが、ほとんどです。
お風呂も、ママか私が手伝っています。
な、の、に、

パパ、お風呂入るよ~
昨日の夕方、ママが言いました。

なんで入らんにゃいけんのやっ!

あっそう、じゃ好きにして
で、文句言いながら夕飯を食べた後
歯を磨きに洗面所に入って、ふと気づいたようです。

風呂入らんにゃいけんじゃろ

さっき入らんって言ったじゃない

誰が入らん言うたんや!?
あぁもう、好きなようにしてください(怒)!
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