気温が急激に上がったり下がったりして、体調を崩しやすい季節です。
でも、うちの認知症パパはとっても元気。
アタマの働きは今イチですけど(笑)。
認知症パパ、歯ブラシを間違える
認知症パパの介護を始めて、早10年。
家族も馴れてきたので(笑)めったにうろたえるコトはないのですが、最近またトラブル発生です。
今回の問題は・・・
これは本当に困ります!(><;
発覚したのは一か月前、パパがママの歯ブラシを使いだしたのが始まりでした。
当然、ママはキィ~っと怒り狂いました。

パパっ、なんで人の歯ブラシ使うの!?パパのはこっちでしょ!

・・・・・
そんなふうに叱られたって、本人にはわからない。(ーー;
急にわからなくなったのか、それとも今までも人の歯ブラシを使っていたのか・・・(ありゃりゃ)。
パパは総入れ歯ですが、毎食ちゃんと歯を外してキレイに洗います。
それを目撃したママは、自分の歯ブラシを即座に新しいのに取り替えました(笑)。
そこで、私たちがした工夫
それからというもの、パパに自分の歯ブラシを再認識させるために、ママはあれこれ手を打ちました。
他の家族とはまったく違うタイプの一番目立つ色に替えたのです。
柄にイニシャルを書いたり、赤いゴムを巻いたりしたのですが、ムダでした。(ーー;
それでも何故か、迷いに迷った挙句、人の歯ブラシを取るのです。
そっと見ていると「ど、れ、に、しようかな」と、天の神様に聞いているみたい(笑)。

ここまでくると、もう怒る気になりません
おそらく・・・“みんなと一緒”がいいんじゃないかと思います。(^^;
「本人が迷うから目立つ工夫を」というママの目論見は、当てが外れたって感じです。
そこで私が一計を案じました。
もうこれしかありません。
さすがにパパの歯ブラシ1本だけをポツンと立てておくのは仲間外れみたいで気の毒(笑)なので、取りにくい奥の方に弟の歯ブラシ、すぐ手前にパパの歯ブラシを設置し、私たち母娘のは全然別の棚に移動させました。
それからは自然と自分の歯ブラシを使っていますが、昨日パパが洗面化粧台の扉をあちこち開けて、歯ブラシ2本がよそに置いてあるのを発見して、首をかしげておりました。

自分の歯ブラシがわかんないくせに、こういうコトは気にするのよね
やっぱり、みんな一緒がいいのかなぁ。
でも、そんなワケにはいかないよ(笑)。
認知症パパのおかしなこだわり
他にも、パパの奇行はたくさんあります。
- 家族のスリッパや、ベランダのサンダルを、イチイチ向きを変えて揃えたり
- 昼間でもカーテンを閉めたり
- 網戸にしている窓を閉めて鍵をかけたり
- 来客時間の1時間前から階段の電気をつけたり
こういう行動が、うちのママをさらに苛立たせるのです。

「奇行って言うけど、可愛いもんじゃない」と思います?
こういう些細な余計なお世話を、数分おきにやられてごらんなさい。
そりゃあアタマにきますから。
弟が仕事から帰ってゴミ箱にポイしたマスクを、ご丁寧に拾い上げて他の小物と一緒に並べるのです。(ーー;
また、ママの怒りが爆発しました。
叱らずに、認知症さんの先回り

パパ、何回言わせるの!コレは捨ててあったマスクでしょ!

・・・・・
ママは怒っているけれど、パパにとっては意味不明。
でもそう言ってしまうと、ママをいっそう怒らせてしまうので、弟に捨てるゴミ箱を替えるよう提案しました。
パパの目に入らない所に捨てれば済むコトですからね。
こうなるともう、悪知恵くらべです(笑)。
認知症さんの裏をかく、手段はコレしかありません。
【歯磨きと認知症】今日のまとめ
間違ったことをしているからといって、認知症さんを正そうとしても仕方ない。
そこで、先手を打つのです。
ま、モノは考えようで、そもそも歯磨き自体を嫌がる認知症さんもいるんですよね。
その点、パパはキレイ好き。
食べたら速攻で洗面所に行くんだから、良しとすべきなのかもしれません。
今日の認知症パパ語録
あまり干渉すると腹を立てるから、時々「コレがパパの歯ブラシ」だとか「お箸はこっちよ」とか、チェックを入れるんだけど、そしたら

そうよぉ、わかっとるよぉ
本当はわからなかったくせに、本人は素知らぬ顔です。
いつまでたっても見栄っ張りなところは変わりません(笑)。
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