認知症介護と、家族の病気

認知症の家族を介護している人が病気になると、当然たいへんな状況に陥ります。

わが家でも、ここ最近いろいろ苦労がありました。

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介護者が病気になる時

うちの認知症パパは、ここんとこ落ち着いていて、私たちは平穏無事な暮らしをしていたのですが『好事魔多し』と言いましょうか、ママの病気が再発してしまいました。(><;

本人はいたって元気だったんだけど、半年ごとの定期健診で異常が見つかったのが3か月前。

そこから検査入院、抗がん剤治療で入退院を繰り返し、先日、手術が終了、数日前、無事退院した次第です。

ひめ
ひめ

そして私は、両親を同時介護ってワケでございます

こう言っちゃなんですが・・・退院したら退院したで、私はいっそう忙しい(笑)。

「先生せめて後1週間、預かってもらえませんか?」とお願いしたい感じでした(ママ、ごめん)。

認知症パパと、術後でいっそうワガママ星人に変身中のうちのママ・・・手がかかるという点では、どっちもどっちでございます(苦笑)。

検査や治療中は、ほぼ私がつきっきりだったし、家事と、わが家の男二人の世話もあり、見るも無残にヤツれてしまいました(とほほのほ)。

 

認知症パパの気苦労と、娘の苦労

さて、わが家の暴君はといえば、やはり妻の存在は大きいらしく、ママが入院したコトはきっちり覚えていたらしい。(^^;

デイサービスがない時は一緒にお見舞いに行きましたが、そんな日は朝からお出かけ支度に余念がありません。

ひめ
ひめ

パパ、まだ朝の9時よ。そんなカッコウして、どこ行くの?

パパ
パパ

はよ病院行かんにゃ。ママのとこに行かんにゃあ

ひめ
ひめ

面会はね、夕方だけなの。はい、バッグ置いて上着脱ごうね

コロナ対策のせいで、家族も面会制限があったんですよね。

8月の入院時は一切の面会が禁止されていたので、それを思えばラッキーだったけど。

ママには去年、iPhoneを持たせて最低限の使い方を教え込んでいたから、毎日LINEやFaceTime(ビデオ通話)もできました。

顔を見て話せるせいか、パパも安心できたようです。*^^*

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周囲の騒がしさにダメージを受ける

うちのママは消化器系の疾患ですので、腫瘍が見つかった時には、さすがの私もダメージが大きく、立ち直るのに少々時間がかかりました。

前回の手術が5年前で、年もとっちゃったし、再手術に耐えられるかも不安だったし。

が、それよりも精神的にキツかったのは、ご近所の騒がしさ。(><;

たまたま最初の入院を見かけた知人が町内に言いふらしており、私が毎日「ママさん、どうなの? 大丈夫?」と質問攻めにあったからです。

ひめ
ひめ

これから検査して、治療受けて、手術して・・・

包み隠さず正直に話せば、そっとしといてもらえるだろうと思っていたのに、吊るし上げを食らったような状態がつづき、マジにノイローゼになりそうでした。

 

こんな時、うちのパパは天下太平(笑)。

だいたいママの病気を理解していませんからね。

そして、退院して戻ってきた今、本当に親しい人以外は、わが家を訪れません(笑)。

要するに、近しい人ほど心配な時は温かく見守り、ただの知人だけが大騒ぎするみたいです。

中には私の前で泣いたり、「何かあったら電話して」と連絡先を渡す人もおりました。

縁起でもないっっ!!!

ひめ
ひめ

そう簡単に死にゃしないから、そっとしといて!

と、追い返してしまいました(笑)。

そんなワケで、オフラインのリアルな私をご存知のブログ読者の方も、どうか見てみぬフリをしていただければ幸いです。m(_ _)m

っていうか、術後の経過も良好で、ワガママを言いつつ食事の量も増えているから大丈夫です!

認知症パパ vs. 術後の“わがママ”

うちのママが退院して、今日で4日目。

まさに、“わがママ”全開中でございます(笑)。

パパがよかれと思って焼いたお節介にブチ切れ、私には気まぐれな要望を次々と出し、挙句「やっぱりいいわ」と吐き捨てる。(--;

時々パパがムスッとしているので、私が一生懸命ゴキゲンを取っています。

そんなパパが毎朝、私にこう言います。

パパ
パパ

今日も病院行くんじゃろ?

はぁ? 何しに?(笑)

ひめ
ひめ

パパ、ママはもう退院したんだから、病院は行かなくていいよ

パパ
パパ

おお、ほうか、ほうか。そういやママはそこにおるわい

わかってんだか、わかってないんだか・・・こんな時、私はパパがうらやましいよ(笑)。

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【認知症介護と家族の病気】今日のまとめ

もちろん、病気になった本人が一番つらいのはわかっています。

でも世話をする人間も、かなりつらいです。

何人かに「何かできるコトはない?」と聞かれましたが、私は即座に「そっとしといてもらえたら、それが一番助かります」と答えました。

可愛げのない女です。(^^;

でも糖質制限のあるママと、好き嫌いの多いうちの家族に、お菓子や料理を持って来られても困るのです。

ひめ
ひめ

何かできるコト?そんならパパを預かってくれる?

そう言ってやろうかとも思ったけど、さすがにそれはやめました(笑)。

相手は言葉につまるだろうし、それじゃパパが可哀想だもんね。

5年前の手術の後、普通の生活に戻るまで約半年かかりました。

今回も覚悟はしているものの、こりゃ当分キツイ生活がつづきそうだわ。

今日の認知症パパ語録

うちのパパは、私が忙しそうにしていると、何かしてやろうと思うらしい。

その“何か”が、はた迷惑極まりないのですけどね。

余計なコトをやらかしては、私の神経を逆なでするパパですが、心根がやさしいので、つらい時には癒してくれます。

たとえば、ママの入院中には、こんなコトを言っていました。

パパ
パパ

可哀想にの。わしが代わってやりたい・・・

私はママが病気になってから、今まで泣いたコトがないんだけど(いつも気が張ってるしね)、パパの言葉に初めて涙がこみ上げました。

認知症が進んでも、ママへの愛情は忘れないんだなぁと思いました。

 

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