認知症さんを叱るのはやめましょう

今年の広島市内、まだ雪が降っていません。

初雪なしで春が来てしまうのでしょうか・・・世の中いったい、どうなってんだ!?

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気づかぬうちにたまってしまう、介護ストレス

昨年末から、わが家は比較的、平和な日々が続いていました。

が、「好事魔多し」と言いますか、やっぱり諍いは起きてしまうものなのです。

 

うちの認知症パパは、相変わらずのすっとぼけ(笑)で、あれこれしでかすコトには慣れてるはずなんだけど、こちらの精神状態がノーマルでなければ、笑って済ませる余裕がない。(--;

そんなワケで久しぶりに、ママが爆発してしまいましたー。

早朝から何を怒ってるのかと思ったら、どうやらキッチンシンクにパパが唾を吐いたらしい。

 

ママ
ママ

絶対やめてって言ったでしょ!気持ち悪い!何回同じコト言わせるの!

パパ
パパ

・・・・・・

ママ
ママ

今何をしたらダメって言った?言ってごらんなさい!

パパ
パパ

流しに唾吐いたらダメ言うた・・・

ママに叱られ、パパはすっかりしょげ返ってしまいました。

落ち込む認知症さんを、なだめるのは一苦労

ママは怒りが収まらないらしく、ずっとプンプンしています。

対するパパは、スゥ~っと隣の部屋に行き、電気もつけずにうつむいておりました。

 

ひめ
ひめ

パパ、どした? 電気とヒーターつけようか?

パパ
パパ

いや、寒うないけぇヒーターつけんでええよ。電気もつけんでくれ

パパが落ち込んでいても、ママは知らん顔。

私はしばらくパパをそっとしておいてから「こっちにおいで」と声をかけました。

ひめ
ひめ

パパ、暖かいこっちの部屋で、一緒にテレビでも見ようよ

パパ
パパ

別に見たい番組もないし・・・あっちの部屋で寝とこうかの

と、日中行くコトもない自分のベッドに転がったので、私は布団と毛布をかけました。

ひめ
ひめ

パパ、寒くない? 用があったら私を呼んでね

パパ
パパ

別に用はありゃせんよ。すまんのぉ

うなだれる姿は可哀想で、そして、なだめる私は疲れました(笑)。

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とはいえ、怒る人を責められない

でもね、こんな時ママを責めるコトはできません。

彼女もいっぱい、いっぱいで、ガマンが崩壊した瞬間、必要以上に怒ってしまっただけなのです。

かといって正当化されても困るから、私は黙ってパパのなだめ役に回ります(笑)。

 

ひめ
ひめ

私が怒ったらママの出番だし、持ちつ持たれつってコトですね

私には自分の部屋という逃げ場があるけど、ママは四六時中パパと顔を突き合わせている状態。

デイサービスがない日は、好きな番組も見れず、したいコトも制限され、とにかくパパを優先させているので、そんな鬱憤が爆発しても仕方ありませんよね?

 

「なんでそこまで怒るかなぁ」と思いつつ、でもまぁ気持ちはわからんでもないから、そっとしとこう

そして1時間後に様子をに行くと、パパは台所でテレビ観賞、今度はママがソファでふて寝をしてました(笑)。

結局一日中怒って、ガス抜き完了

その日のママは、ずぅ~っとゴキゲン斜めでございました。

腹を立てても、すぐに忘れてしまう性質なんですけどねぇ。

早朝バトルがやっと落ち着いたと思ったら、今度は昼過ぎに・・・

ママ
ママ

なんでカーテン閉めるのっ! 余計なコトしないでちょうだい!

パパ
パパ

・・・・・・・

ついに私は言いました。

ひめ
ひめ

ママ、いい加減にして。今日はもうパパを怒るのやめなさい

二人とも黙ってしまい、家の中の空気が重苦しくのしかかりましたが、仕方ないよね。(^^;

うちのママはその後、私ともほとんど口を利かなかったけれど、翌日にはスッキリした様子で一緒に買い物に行きました(こういう時、母娘って修復が簡単でラクですよね)。

ストレス発散できたのかな?(笑)

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【認知症を叱る】今日のまとめ

以前だったらこんな場合、パパが逆ギレして家を飛び出したり、大変な事態になったはず。

でも最近のパパは、家族に愛されている満足感に浸っているのか、叱られても全然怒りません

 

ただ、叱責が続けば“幸福貯金”が目減りして、また逆上し始めるでしょうね。

そのあたりを考えて、こっちも上手に腹を立てないといけません(笑)。

 

介護している人は、毎日毎日が精一杯。

認知症であるパパだけでなく、他の家族も思いやってあげなきゃな・・・と、改めて思いました。

今日の認知症パパ語録

ママに叱られ、しょぼくれモードのパパが、暗くて寒い部屋のソファに腰かけ、目をつぶっている様子はなんとも憐れに見えました。

パパ
パパ

寒うないけぇ、ヒーターはつけんでええよ

パパ
パパ

電気つけんといてくれるか

暗闇で、何か考えたかったのでしょうか?

ふさぎ込んだままだったらどうしよう!と思いましたが、そこはさすがに認知症、叱られたコトも、落ち込んだコトも、サッサと忘れてしまったようです(笑)。

 

どうか今しばらくは、同じ失敗をしでかして、ママの神経を逆なでしませんように!

 

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