うちの認知症パパは、数年前からラジオ体操をつづけています。
ずっと家の中でやっていたのですが、去年から自宅前の公園で、町内のみなさんと一緒に体操するようになりました。
でも、パパはなかなか難しいオトコで、素直に行かないコトも多いのです(笑)。
認知症パパは、ポイント好き
他県での取組みは知りませんが、広島では高齢者を対象としたポイント還元制度を設けています。
- 対象:70歳以上の広島県住民
- 目的:自らの健康づくりや地域支援の実績に基づき支給
- 期間:毎年9月1日~8月31日
- ポイント上限:(交通機関助成を受ける場合)70P、(それ以外)100P
- ポイント還元:1ポイント=100円
- 還元方法:タクシー券、口座振り込み
毎年ポイントをためるためのスタンプ帳が届けられ、行政に認定された取組みに参加すれば、ポイントがつく仕組みです。^^

ラジオ体操もその一環! パパは毎日、100円稼いでいるのです!
スタンプが枠を埋めていくのが楽しいのか、パパは毎朝欠かさずラジオ体操に出席し、ノートはあっという間にいっぱいになってしまいました。
・・・すると、途端にやる気を失くしてしまいました。(--;

もうええわ、ラジオ体操。わしも年じゃしの
いつもの面倒な時の言い訳です。

パパ、新しいスタンプ帳も届いてるよ! 9月からまたスタンプがたまるよ

いや、もうしんどい。ラジオ体操やめようかの
コレが8月のお話・・・ラジオ体操をつづけさせるために、私は一計を案じました。
認知症さんは、付き添う人がいれば大丈夫
実はだいぶ前から、パパは体操に行くのを少々嫌がっておりました。
毎朝「今日行こうか、どうしよう」とか「行きとうないのぉ」とか、ママを困らせていたようです。
8月も終わりに近づいた朝、

パパ、今日から私も体操するよ! 一緒に行こう!

ほうか? 姫も一緒に行くんか? ふぅ~ん、じゃ行こうか
けれど不眠症気味な私は、早起きが苦手・・・。(^^;

ごめ~ん、週1回だけ寝坊させてね。睡眠不足を補うから
というわけで、日曜日はパパひとりなのですが、当初は私がいようといまいと我関せず(笑)。
が、ひと月も経つと、私を待って一緒に出かける習慣がつきました。
【高齢者いきいき活動ポイント】効果
ところで、9月も半ばを過ぎた頃から、日に日にラジオ体操に参加する人が増えていきます。
なんで~~??と、パパとふたりで首をかしげておりました。が、
8月に届いたスタンプ帳、しばらく放っておいた後、

お~っと! そういや体操でもして、ためなくっちゃ
という方々で今、町内の公園は、どこも人がひしめき合っておるそうな・・・現金なもんですね(笑)。
ポイント目当てとはいえ、とても良いコトだと思います!
うちの近所の公園には、自転車で隣町から来る人もいらっしゃいます。
スタンプに行列ができるから、あちこちの公園を周回してるみたいです(笑)。
おかげで10人足らずだったメンバーが、最近では30人くらいになり、ハイタッチしてくれるお友達も増えて、うちのパパも楽しそうです。^^
なぜかみんな、うちのパパとハイタッチ!
以前うちのパパがラジオ体操をはじめた頃、ブログに書いたコトがありますが、パパは意外と人気者です。

パパさん、おはよう! はい、タッチ、タッチ!

私も、私も! なんかご利益ありそうだわ!
なんのこっちゃ?ですが(笑)、パパがいつもニコニコしているから、みなさんが相手にしてくれるんだと思います。

家の中じゃムスッとしてるクセにねっ。外面だけはいいんだから
まぁまぁ、外でムスッとしてるより、よっぽどマシじゃん。(^^;
そんなワケで、今朝もみなさんとハイタッチして、ゴキゲンで帰宅したパパでした。
【認知症とラジオ体操】今日のまとめ
私とパパは毎朝、手をつないで公園に行きます。
ひとりの時は杖を持ち歩いていたんだけど、杖は持たなくなりました(もともと杖が必要なほど足は悪くなかったし)。

え~っと、杖はいらんのかいの?

うん、杖はいらないよ。私が杖の代わりです
杖を持ち歩くと、どこかに忘れて帰るのがオチなので(笑)、持たない習慣がついてくれて助かりました。
その代わり、どこに行くにも、娘の私がお供します。
ま、どうせもう、ひとりにできないお年頃だし、仕方ありませんよね。(^^;
今日の認知症パパ語録
去る日曜日の朝、私は体操をお休みした、お寝坊さんでございました。そこで、ママは自分のお友達に

今日は姫が休むから、パパのコトお願いね

うん、まかせといて!
パパはいつも通り公園に出かけて行き、スタンプをもらいましたが、突然

あれっ!? 姫がおらん! うちの姫がどっか行った!
・・・と、言い出したそうな。(--;

パパさん、お姫さんは今日お休みよ。お家にいるから大丈夫!

あれぇ~~そうじゃったっけ? さっきまで、おったはずじゃが
・・・やっぱり、ひとりにできません(笑)。
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