2018年夏の、お墓まいり

 

例年になく暑い夏です。先月の豪雨の影響で、ママの故郷はあきらめましたが、パパが育った田舎には、家族でお墓参りに行ってきました。

パパは認知症がかなり進んでいるけれど、自分が育った場所だけは、さすがに覚えているようです(笑)。

 

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認知症には、昔なじみが必要不可欠

 

数年前まで、そんなコトなかったんだけど、最近は古い知人に会うだけで泣きそうな顔をするうちのパパ。

パパにとっては、最近よりも、昔の記憶の方が、色濃いせいかもしれません。

 

田舎に行くと、そりゃ他の人もみな年とっているわけで(笑)親戚は、90歳前後の人が多くなりました。

アタマがしっかりしている人や、足腰がシャンとして、今でも農作業をしている人だっています。

 

この暑い中、すごいなぁと思っていたら。。。

 

従姉
従姉

本人に疲れてる自覚がなくて、困っているの

こりゃ、付き添う家族も大変です。(><;

 

認知症さんは、農作物を根こそぎ取ってしまうらしい

 

年老いた両親の面倒を見ている私の従姉は、こうもこぼしておりました。

 

従姉
従姉

野菜とかたくさん持たせてあげたいんだけど、小さいのしかなくってごめんね

ひめ
ひめ

ううん。暑すぎて育たないの?

従姉
従姉

いや、うちのお母さんが、植える端から抜いちゃうの。キュウリも、カボチャも、育つ前にとるから、大きいのがなくってね

ひめ
ひめ

・・・・・・・・・・

従姉
従姉

何回言っても忘れて、引き抜くから、もうほっとくしかないしね

ひめ
ひめ

どこの親も、困ったもんだね・・・

他に言いようも、ありません。(^^;

おじも、おばも認知症なので、従姉はつきっきりだそうですが、コレじゃホント泣けてきます。(ToT)

 

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認知症さんは、田舎で子ども時代に戻る

 

誰に会っても「タカちゃん、タカちゃん」と、子供時代の愛称で呼ばれるせいか、うちのパパの表情は幼少期に戻ってキラキラし、高齢の親戚たちは目をうるうる(笑)。

おじと、おばは、パパの手を握って、いろんなコトを語っていました。

 

パパ兄
パパ兄

よう来たのぉ。お前元気そうなじゃないか!

パパ
パパ

まぁ今年は、暑いのぉ。あんた毎日、農作業しよるんか?

パパ兄
パパ兄

ちぃとは、田舎に来いや。空気もえかろうが

パパ
パパ

○○のさっちゃんに、さっき会うたで。あれも元気そうなのぉ

・・・まるで会話は、かみ合っておりません。(^^;

 

会話はかみ合わなくても、笑顔で握手

 

それを見ていた私たちは。。。

 

従姉
従姉

どっちも、相手の話聞いてないね

ひめ
ひめ

うん。好き勝手なコト言ってるだけで、気が済んだって感じよね

従姉
従姉

まぁでも、これなら、もうケンカにはならないし

ひめ
ひめ

ホント、ホント。話通じてなくても、別にいっか(笑)

会話の内容はバラバラでも、心は通じたのかもしれません。(^^;

 

帰り際、おじ夫婦は、本当に名残り惜しそうに見送ってくれました。

とても数年間ケンカして、口もきかなかった兄弟とは思えません(笑)。

 

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【認知症パパと墓参り】今日のまとめ

 

たとえ会話が、かみ合わなくっても、兄弟や知人に会って話をするのは良い刺激になるようです。

昔の思い出をたぐりよせ、当時の感情を思い出したりするんでしょうね。

 

昔馴染みに会うと、パパの表情はいつもより豊かになるみたい。

 

実は去年まで、田舎のお墓まいりも、おじを避けるように行っていました。

二人ともひどく相手に腹を立てていて、顔を合わすと大変だったからです。

 

でも認知症が進んで、過去のわだかまりを忘れてくれたおかげで、元通りのお付き合いできるように。

病気って、悪いコトばかりじゃないのかもしれませんね。

 

今日の認知症パパ語録

 

パパたちの仲たがいが解消してから、田舎のお米や野菜が、またわが家に届くようになりました。

互いの家への行き来に、遠慮がなくなったおかげです。

 

パパ
パパ

ホンマにありがたいのぉ~。気の毒なコトじゃ

おじの畑で獲れたモノをいただくたびに、パパは感激しています。

 

かつては、兄弟で汗を流して働いた田畑。

もう農作業をする体力はないけれど、久しぶりに訪れて、感無量だったのかもしれません。

 

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