「認知症」って今じゃ普通に言うけれど、ひと昔前は「老人ボケ」とか「痴呆症」でしたよね。
アルツハイマー病に代表される「認知症」と「痴呆症」は、同じ病気。
「痴呆症」のイメージの悪さを払拭するために「認知症」という呼び方が採用されたのは、2004年のコトでした。
どっちにしても、やっぱりイメージ悪いけど(笑)。
「認知症」は、いまだに大きな声じゃ言えません
うちのパパが認知症とわかった時、病気について今ほどオープンに語られていませんでした。
家族は本人が可哀想だし、世間に対して恥ずかしい。
病気になった本人は・・・私たちに、その気持ちを推し量ることはできません。
認知症パパにも当然、葛藤があったはず。
不安と恐怖が、短気や突拍子もない行動を起こしたのかもしれません。
と、今なら冷静に思える私たちですが(笑)、泣いたり怒ったり、落ち込んだりしたもんですよ。
免疫ができると、対処方法がやがて、わかってくるもんです。^^
認知症パパに、最近あらわれた変化
ここ一カ月くらいの話なのですが、うちのパパ、あんまり元気がないみたい。
あれだけ好きだったコーヒーを飲まないし、おやつも食べようとしないんです。
「調子が悪いのかしら・・・」と、私とママは心配をしておりました。
そしたら数日前、パパが冷蔵庫をあけて、なんとめんつゆを飲もうとしたらしい!

パパ、それ麦茶じゃないよ!

あれ? えーっと、なんかよう、わからんようなった
ママは慌てて、めんつゆを取り上げました。
麦茶と、めんつゆ。
色が似てるもんね。ボトルの大きさも、あまり変わらないもんね。
困った顔したパパを見て、ママは泣きたくなったそうな。

大丈夫よ。私がいつも一緒にいるから、わからんでも大丈夫
ママは、そう言って麦茶を出してあげたんですって。
認知症は、進みだしたら止まりません
本当にこの一年、パパの病状は加速して、できないコトが急激に増えています。
でもパパにも、プライドっつーもんがあるので「助けて」とは言いません。
「手伝おうか?」と聞いたって、たいていパパは断ります。
ところで天候不順のせいか、パパは最近よく咳き込んでいます。
こんな時こそ、大好きな「チャイナマーブル」をなめればいいのに!
パパ用「チャイナマーブル」が常備してあるのに、なんでだろう?
喉がイガイガしてるのに、なぜか飴を口にしないんです。
あれほど執着したモノを、お忘れですか?

パパ、チャイナマーブル買ってあるよ。なんで最近なめないの?

どこにあるか、場所がわからん・・・
パパ~、私に聞いてちょうだいよぉ。(ToT)
っていうか、チャイナマーブル自体を忘れてしまってたんですよね。

ここにあるよ。容器に入れて、そばに置いとこうね

うん
少し前まで飴の食べすぎを注意していたのに、こんな日が来るなんて。
パパは、これから忘れずに、飴をなめてくれるでしょうか?(><;
【認知症を持つ家族】今日のまとめ
年をとれば、誰だって衰えます。
体力も記憶力も、落ちて当然なんだけど、急激にくると、こちらも結構ショックです。
何かに衝撃を受けた時、それを言える相手をつくっておきましょう。

こんなコト言われて、びっくりしたよ
そう愚痴るだけで、半分くらい気分がラクになりますよ。^^
今日の認知症パパ語録

なんか、わからんようになった・・・
これが、今のパパの口癖。
そして、自分は何者なのか。
一瞬「あれ?」と、思うコトがあるんでしょうね。
そんな時、パパはガックリ、うなだれます。
わからなかったら、教えてあげる。できないコトは、一緒にやろうね。^^
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