アルツハイマー重度の、パパ姉のお話

 

昔は珍しくなかったかもしれませんが、うちのパパは、11人兄弟の末っ子です。

でも成人したのは7人で、その全員が認知症になっちゃいました。(^^;

2人は、すでに亡くなりました。

現在は、おば2人が介護施設に、2人のおじはパパ同様、家族といっしょに暮らしています。

 

スポンサーリンク

認知症初期のおばが、お金をバラまいていた

 

10年くらい前になるでしょうか、現在88歳で施設暮らしのパパ姉が、よくわが家に遊びに来る時期がありました。

うちから徒歩10分くらいのところに住んでいて、「買い物のついでに寄ってみた」と足繁く通ってくれたものです。^^

そして、そのたびにお小遣いをくれました。

ひめ
ひめ

この前も、もらったよ

と、辞退しても聞いてくれず、遠慮しながら受け取っていたんだけど・・・私たち、おばが認知症だと知らなかったんです。(><;

 

年をとっても末の弟が、可愛かったのかもしれません

 

  • パパには「これで、お酒やタバコを」
  • ママには「みんなで美味しいモノでも食べて」
  • そして私には「何かと物入りでしょう」(←ちょうど海外移住の直前だったから)

と、毎回お財布の中身のありったけを、わが家に置いていきました。

 

私たち母娘は、ありがたいような申し訳ないような・・・時々お菓子を持って、ひとり暮らしのおばの様子を見に行ったものです。

でも振り返ってみると、これも認知症の初期症状だったんですよね。

 

スポンサーリンク

認知症のおばは、タクシーで徘徊していた

 

実は、あの頃のおばの受け答えに「あれ?」と、思ったコトもありました。

 

以前このブログでも、『認知症のチェックリスト』を記載したコトがあります。

その中に「”オウム返し”の返答をする」という項目があったんだけど、まさに、おばさんがそれでした。

 

 

でも一見フツーそうだし、パパと楽しくおしゃべりしてたし、少しおかしいと思いながら、あまり深刻に考えなかったのが悪かったかもしれません。

認知症だと知ったのは、おばが施設に入居してからです。

 

従姉たちは、おばの近くに住んでいて、ずっと様子を気にしていました。

でもそのうち、ひとりにできないくらい症状が重くなり、それぞれ自分の仕事や家庭があるから、付きっきりというわけにもいかず、泣く泣く施設に預けたようです。

 

誰も預けたくて、親を預けるわけじゃありません

 

後で知ったんだけど。。。おばの家には、通販で購入した使わない健康器具や、その他もろもろが、家中を埋め尽くしていたんですって。

おまけにPCなんて使えないのに、ネット通信契約までしていました。

その時は偶然、工事の時に従姉が訪れてコトが発覚、業者を叱って工事を中止させました。

 

タクシーでメチャクチャ遠出をしたり、そりゃもう大変だったそうな。

家でじっとしている、うちのパパにキレている私たち・・・まだまだ認知症の怖さを、わかってないのかもしれません。

 

スポンサーリンク

【認知症のパパ姉】今日のまとめ

 

おばには自由になるお金があったから、それが災いしたようです。

というコトは・・・もしや、わが家も加害者一派?(@◇@;

 

ひめ
ひめ

お姉ちゃん、ごめんなさい! 知らずにしょっちゅう、お小遣いもらってた

私は後日、従姉にそう白状しました。すると、

 

従姉
従姉

それは本当に、あげたかったんだと思うよ。そういう使い方なら大丈夫

そうは言ってくれたけど・・・正直、心中フクザツです(泣)。

 

今日の認知症パパ姉語録

 

施設に入居したての頃、おばは泣いて暴れたそうです。

でも家族だってつらいよね、だから毎日のように様子を見に行ったし、お盆やお正月には、従姉の家に連れて帰るらしいんだけど・・・。

 

最近では娘ムコの顔を見るたびに「お世話になります」と言いながら、深々と頭を下げるんですって(笑)。

おばちゃん、可愛い・・・その様子を思い浮かべると、笑みがこぼれます。*^^*

 

今は娘を母親と間違ったり、遠くにいる息子を、亡くなった夫と勘違いしたり。

 

そして家に一時帰宅させると「家に帰る!」と、施設に戻りたがるそうな(笑)。

おばもまた、私たちとは別世界に生きているようです。

 

コメント